過失相殺

1 交通事故の被害にあった場合には、交通事故と相当因果関係にある損害が賠償されますが、常に全損害が賠償されるわけではありません。
被害者にたとえば、横断歩道で信号を無視して横断したところ、青信号で交差点に侵入した自動車が前方不注意で歩行者に衝突した場合では、被害者の歩行者に生じたすべての損害を自動車運転手に賠償されることは損害賠償法の理念である損害の公平な負担の見地に反します。
そこで、この場合には、被害者である歩行者の落ち度を7割(70%)と認めて、加害者である自動車運転手の損害賠償額を被害者の被った損害の3割(30%)としています。

2 このように、被害者について社会通念上、損害発生や損害の発生の拡大に寄与する落ち度があった場合に、その被害者の落ち度を損害賠償額算定に当たり考慮する制度を過失相殺と読んでおります。

3 交通事故には様々なケースがあり、裁判官ごとに過失割合が異なることは問題であることから、裁判実務では、別冊判例タイムズ16号「民事交通事故訴訟における過失相殺率の認定基準」に従って、被害者の過失割合を認定して損害賠償額を決めております。
具体的な交通事故において過失相殺、被害者の過失割合がどれくらいかを知りたい方は当弁護士法人所属弁護士までご相談ください。

4 自賠責保険における過失相殺の取り扱い
自賠責保険実務では、交通事故被害者救済の目的から、被害者に過失がある場合でも、被害者の過失割合が70%以上認められる重過失の場合にかぎり、自賠責保険では2割から5割の減額を行うことにしております。すなわち、被害者の過失割合が70%未満の場合には過失相殺を行わず、被害者の過失割合が70%以上80%未満の場合には20%減額、80%以上90%未満の場合には30%減額、90%以上100%未満の場合には50%減額としております。
このような自賠責保険の取り扱いの結果として、任意保険を請求せず自賠責保険を請求した方が被害者の過失割合が大きい場合には賠償金額が多いこともあります。このような意味でも、当弁護士法人所属弁護士に交通事故の被害に遭われたらご相談ください。

当事務所では、弁護士が毎日のように交通事故問題の相談に向き合っております。交通事故の損害賠償等でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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