買い物から帰る途中、路上に停車してある車の傍らを通り過ぎようとしたときに、突然その車のドアが勢いよく開き私の体にぶつかったため、バランスを崩した私は転倒して大けがを負ってしまいました。このように、傷害が自動車の走行から生じたものではない場合でも、自動車損害賠償保障法(自賠法)3条に基づいて、加害者に損害賠償請求することは可能でしょうか

自賠法3条は、自動車の「運行供用者」は、その自動車の「運行によって」生じた損害を賠償する責任を負う、と定めています。したがって、ご相談の事案で運
行供用者責任が発生するためには、停車中の自動車のドアの開閉が、その自動車の「運行」にあたることが必要になります。
この点、「運行」が何を意味するかについては見解が分かれており、実務・判例の考え方も時代によって変化してきました。当初の実務は、もっぱら自動車の高速走行の危険性に着目し、「運行」を自動車の走行と結びつけてとらえていました。しかし、その後は、被害者保護の見地から「運行」の内容を次第に広げて解釈するようになっていきます。現在の考え方では、停車中の自動車のドアの開閉も、その自動車の「運行」に当たると考えることが十分可能です。したがって、ご相談の件でも、自賠法3条の運行供用者責任が成立しうるといえるでしょう。この場合、あなたは、加害者に対して賠償金の支払いを求めるだけでなく、直接保険会社に対して自賠責保険の損害賠償額の支払いを求めることもできます(自賠法16条)。
なお、ご相談の事案では、加害者に、民法709条の不法行為責任も成立すると思われます。

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