車を運転していたところ、横断歩道でもないところで、歩道に停まっていた車の陰から急に6歳の子供が飛び出してきました。私は急ブレーキを踏み、接触することは免れたのですが、相手は転んだ拍子に手を骨折してしまいました。相手にも落ち度はあると思うのですが、治療費等損害の全額を私が負担しなければならないのでしょうか。この場合でも同じように減額されるのでしょうか?

微妙な事案です。
最高裁の判断(最判昭和39年6月24日)によれば、被害者に過失相殺における過失が認められるには、被害者自身に「事理を弁識する能力」というものが必要とされています。この「事理を弁識する能力」とは、自分がどのような行動をとれば、どのような結果・危険が起こりうるかを予測して理解できる能力であり、裁判所の認定では、個々の事案による差はありますが、おおよそ7歳くらいでこれが認められています。今回の事案では、6歳という7歳に近い年齢であることから、「歩道に停まっていた車の陰からから急に車道に飛び出したら車にひかれる危険がある」という程度の予測・認識が、年齢・発達程度等を考慮して、被害者の子供に備わっていると認められれば、事理を弁識する能力が認められ、過失相殺の対象となります。
なお、地方裁判所の裁判例では、5歳3か月で過失相殺を認めたもの(東京地判昭和45年7月6日)も存在する上に、そもそも事理を弁識する能力すらいらないとの判断をしているもの(大阪地判昭和47年1月27日や東京地判51年1月29日)まで存在します。この判断は個々の事例ごとで難しい判断をしなければならないものなので、具体的に弁護士に相談することをお勧めします。

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